Ogata's Eye ~勉強よもやま話~

古川校担当の尾形が、これまでの指導経験を通して感じたこと書き綴ったコラムです。

「尾形の人となり」や「ふだんの指導風景」をイメージしてもらえればと思います。

「そうなんだあ~」「そんなこともあるねえ~」くらいのかる~い気持ちでお読みください。このコラムがお子様や保護者様のお悩みを解消する一助となってくれれば幸いです。

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【第1回 塾は必要か?】

 

「はじめから自己否定に走った!」わけではありません。

どのようなお子様に塾が必要なのか、または必要ないのかをお伝えしたいと思います。

 

“塾が必要ないお子様”とは...

①目標を達成するために自分に足りないものがわかっている。

②自分に足りないものを補う方法がわかっている。

③自ら学習の計画を立て、実行することができる。

 

この3つがすでに身についていれば、塾などは必要ありません。本屋さんで購入した教材や毎月送られてくる教材を使って学習するだけで、目標を達成することでしょう。

 

しかし、

①「何をやれば目標が達成できるの! 教えて!」

②「これができるようになれば目標に届くけど、それにはどうすればいいの!」

③「やらなきゃいけないのはわかってるけど、なかなか手がつけられなくて・・・。」

このような不安が1つでもあるなら...塾をうまく活用してその不安を埋めることをオススメします。

 

塾の役割・塾に通う意味は、

①つまずきポイント(うまくいかない根っこの部分)がわかる。

②弱点を克服する方法(解決策)がわかる。

③日々の学習が計画通りに進んでいるかを細かくチェックしてもらえる。

だと私は考えています。

 

「いつの間にか点数が取れるようになった!」

「効率よく、要領よく勉強できるようになった!」

このような声をいただくと私もうれしくなります。

 

私自身、勉強法をいろいろと試しました。これまでの30年以上の指導の中で、様々な生徒に出会い、いろいろな指導法を研究してきました。どのお子様にでもうまくいく方法はありません。しかし、まずはプランAでやってみて、うまくいかなければプランB、それでもだめならプランCというように、これまでの経験から様々な引き出しを持ち合わせています。そして、お子様にとって最適の勉強法をご提案し、成績アップ!→目標達成・第一志望校合格!へと導いてきました。

 

塾だけの勉強で、塾に通うだけで成績が上がるとは言えません。保護者様のご協力をいただきながら、お子様自身にがんばってもらう必要はあります。

 

それでも、塾に通う意味はあります!

このような世の中だからこそ、ほんの少しがんばるだけでライバルに差をつけることができます!

 

もうひとりで悩むのはやめて、私と一緒に大切なお子様の未来を考えてみませんか?

第2回 計算ミスを減らすには?

 

「計算ミスが多くて・・・」

「解き方はわかっていたのに、答えが合わなかった・・・」

よく聞くお話です。

 

一番の原因は「計算練習の不足」です。

「この計算のパターンはもう大丈夫!」と考え、それほど多くの問題練習をしないまま次に進むお子様がいます。確かに計算の仕方・ルールはわかってはいます。しかし、計算練習が足りないために、スピードと正確さが残念なことになっています。

 

速く正確に計算することができると・・・

①テストの点数が上がる!

 →そりゃそうですよね。

②テストのとき時間的な余裕ができる!

 →「最後まで解けなかった」「時間がなくて見直しできなかった」ということがなくなります。

③普段の勉強がはかどる!

 →問題を解いて答えを確認すると・・・「はじめの式は当たっているのに答えが違う!」ということがあります。そうするとなかなか次へ進められず、その結果「時間の割に解いた問題が少ない」ということが起きてしまいます。

 

特に③については、高校生に数学を教えていてものすごく感じます。

整数・小数・分数の四則計算は小学生のうちに、文字式・方程式の計算は中学生のうちにしっかり固めておきましょう! そうすれば、計算が複雑になり理屈も難しくなる高校数学にでも対応できます!

 

中学・高校の数学では、理屈の部分までわからないと点数が伸びません。計算を速く正確にこなすことで時間的な余裕ができ、理屈を身につける時間を確保することができるようになります。

 

では、どのようにすれば計算ミスを減らすことができるのでしょうか?

①とにかくたくさん練習する。

②自分のまちがいのパターンを理解する。

③ちょっとして裏ワザを使う。

 

市販のドリルのようなものでOKです。毎日毎日20問解けば、1ヵ月で600問、1年で7,000問を超えます。「毎日ちょっとずつ」が一番楽で一番効果が出やすい方法です。

まちがえてしまったときは「赤ペンで答えを写して終わり」・・・これではいつまでたっても計算ミスは減らせません。「なぜ、どこをまちがえたんだろう?」という部分を掘り下げましょう。自分のまちがいの傾向が見えてきます。テストで同じようなパターンが出たとき「あっこれは前にまちがえたパターンの問題だ」と思い出し、慎重に解き見直すことでミスを減らすことができます。

さらに、“ちょっとした裏ワザ”を身につけるまでになれれば・・・裏ワザを紹介するスペースがなくなってしまいました!

続きは教室でお話しします。①~③のことが自分ではなかなか難しいという方もご相談ください。お子様の弱点を見極め克服のお手伝いをします!

第3回 テスト結果が悪かった!

 

テストの話をすると、ほとんどのお子様は嫌な顔をします。

どうやら「怒られるネタ(原因)を与えてしまう」と感じているようです。

 

100点でなければ、まちがえた問題があります。そこを見て注文をつけたくなる保護者様の気持ち、本当によくわかります。ですが、親と子の関係だとなぜかうまく伝わらないものです。お互いに意地になるというか、素直になれないというか・・・。

 

私には3人の娘がいます。家で勉強を教えることもありました。ですが、娘が中学生になると、良い関係を維持するのはなかなか難しくなってしまいました。父と娘のあるあるですよね・・・いや、あるあるだと信じたい!そして長女が高校2年生のとき、学校の三者面談でお互いの気持ちがぶつかり合ってしまいました。担任の先生の目の前で親子喧嘩を始めてしまったのです。担任の先生はだまって嵐が過ぎ去るのを待っているような様子でした。三者面談の後、私は仕事へ、娘は家に帰りました。仕事中も三者面談のことが頭から離れず、家に帰ってから何と声をかければよいのかずっと考えていました。結果、妻には三者面談でのできごとをそのまま話し、娘には何も言うことなく妻にフォローしてもらう形となりました。その日から私は、勉強や進路について、私の方から話すのはやめようと心に決めました(娘から聞かれたこと、相談されたことには答えました)。

私自身、長年この仕事をしてきたので、中学生・高校生とのコミュニケーションには慣れているつもりでした。そんな私でも娘とは思うようにコミュニケーションがとれませんでした。おそらく他のご家庭でもお子様と保護者様の関係は思うようにいかないことが多々あると思います。

 

前置きが長くなってしまいました。

「テスト結果にとやかく言うのはやめたほうがよい」というのが私の考えです。

保護者様の心配な気持ち、お子様を思う気持ち、本当によくわかります。ですが、親と子の関係だとうまく伝わらないことが多いと思います。だからこそ、「良かった褒める」「悪かったら励ます」という前向きな言葉だけをかけてあげてほしいと思います。「あそこが足りない」「ここをもっと補強しなさい」のような後ろ向き言葉だと、勉強以外のことでも保護者様の声に耳を閉ざしてしまうかもしれません。毎日の家族生活、楽しくいきましょう!

 

私は塾生のテスト結果を「データ(資料・情報)」と捉えています。「うまくいった原因はどこで、それを継続しよう」となるか、「うまくいかなかったところをどのように改善していくかの計画(作戦)を立てる」かです。終わったことをいろいろ言っても仕方がありません。お子様自身がテスト結果にショックを受けているようなときは、笑い飛ばすこともあります。本人が下を向いていても、周りの大人が怒っても成績は上がりません(怒って成績が上がるなら、私もそうします)。

 

最後のもうひとつ。

「褒めて伸ばす」というフレーズを聞くことがあります。これは半分あたっていて、半分まちがっていると私は思います。何が何でも褒めるのはお子様の成長を鈍化させると感じています。テスト結果が悪くても、どこかできるようになったところを探しては褒める・・・それだけで成績は上がるのでしょうか?

褒めることを否定はしません。何でもかんでも褒めるのではなく、よいところは褒め、うまくいかなかったところは改善に向けて一緒に考え、一緒に行動していく。そのような姿勢で毎日の指導にあたっています。

第4回 神頼みはあり?

 

私が高校3年生のときです。

センター試験が間近に迫った1月1日、父が「神社に行くぞ」と言って、行きつけの(?)神社に私を連れて行きました。初詣に来た方がたくさんいました。人ごみをかき分け最前列まで行き、父は1万円札を境内の方に向かって投げました。そのとき私は「えっ!?」と思いました。それを見ていた宮司さんがすぐに私たちの目の前に来て、大幣(白い紙の付いた棒)で私たちの頭をなで、お祈りをしてくれました。そのときの私は、「そんなことしたって受験に影響ないって。何ならお年玉としてその1万円をもらった方がモチベーション上がるのに・・・。」という気持ちでした。

私の実家は農業を営んでおり、自然や動物を相手にしていました。人間の力ではどうにもならないことに巻き込まれ、損害を受けることもあったようです。そのような理由で、様々な神様にお祈りすることが当たり前になっていたのでしょう。受験のときに限らず、毎年毎年1月1日はお参りに行くような父でした。私も小さい頃はついて行っていました。

 

それから30年が経ち、私も3人の娘の受験を経験し、「親としては祈ることしかできない」という気持ちも何となくわかるようになりました。受験に対して親ができることって本当に限られていると実感しました。それでいて「子どもが希望する道に進めたらいいな」という気持ちが、自分の受験のときよりも大きいと感じます。

 

話が少しそれました。元に戻します。

 

私はあまり「神頼み」はしません。信じていないわけではなく、ここぞというときのためにとっておきたいという感覚です。一生のうちで使える回数が決まっているような気がするからです。

そのタイミングがいつなのか、今なのかそれとも10年後なのか・・・。

これから先、神頼みしかないような出来事が身近に起きるのか、そうでないのか・・・。

未来のことがわかればいいのですが、そうもいきません。使いどころがわからないままここまで来てしまったという感じです。

 

私は、“神”に対し「何でも知っていて、何でもできてしまう存在」というイメージを持っています。受験生を合格させるくらい簡単にできてしまうでしょう。

ですが、使える回数が決まっているしたら、「がんばれば乗り越えられそうなことなら、本当に苦しいときのためにとっておこう」と考えてしまうのです。

 

中学生・高校生のあなた、本当に苦しいときもあると思います。投げ出したくなることが何度もあったことでしょう。今このタイミングで「神頼み=究極のヘルプ機能」を使いますか?それとも、自分の努力で乗り切りますか?

 

後々のもっともっと大きな困難に出会ったときのためにとっておいた方がよいのではないかと思います。

努力して努力して努力して、「自分ではもうこれ以上やれることはない!」「最後の最後にどちらに転ぶかギリギリのところだ!」となったときに「神頼み」してもよいのではないでしょうか。

 

あなたの成長を極限まで高めるためにも・・・。